コラム

納税方法の選択肢(東京都の場合)

納税の義務を果たさなければならないのはご承知の通りです。

その納税方法も時代を経て増えており、やり方によっては得をするようなものも存在します。

今回は東京都への納税方法を例にとって、各方法や特徴を見ていきます。

東京都への納税方法

東京都への納税方法としては以下の方法が存在します。

・金融機関や都税事務所の窓口、コンビニでの納付

・クレジットカード払い(インターネット経由)

・Pay-easy(インターネット経由)

・口座振替

・QRコード決済(PayPayとLINE Payのみ)

各方法について一つ一つ見ていきましょう。

金融機関や都税事務所の窓口、コンビニでの納付

東京都から送付されてきた納付書を窓口に持参して納付する方法です。

30万円までであればコンビニでも納付できるようになりました。

特にポイントなどはありませんが、窓口で直接納付のやり取りをするということから、QRコードなどのの方法に比較して確実性は高いと思われます。

クレジットカード払い

東京都の場合は100万円未満であれば、インターネットを利用してクレジットカード払いをすることができます。

しかしながら、1万円ごとに決済手数料が80円かかります。クレジットカードによっては、もらえるポイントよりも決済手数料の方が高くなります。

支払の際は、ポイント還元率が1%以上のクレジットカードを使用するとよいでしょう。

Pay-easy

Pay-easy対応の金融機関であれば、ネット銀行の口座から直接税金を支払うことができます。

次に述べる口座振替に対応していないネット銀行でも、Pay-easyに対応していれば口座から納税をすることが可能です。

口座振替

事前に東京都へ口座振替依頼書を提出することで、固定資産税・都市計画税・個人事業税について自動引き落としで納税できます。

ネット銀行では対応していない場合も数多くありますので、事前に確認することをおすすめします。

一度手続きをすれば振替日に自動的に支払いが行われるので、納税のし忘れを防ぐことができます。

QRコード決済(PayPayとLINE Payのみ)

2020年6月からPayPayとLINE Payに限り、QRコード決済で東京都の税金を払うことができるようになりました。

PayPayであれば0.5~1.5%、LINE PayであればLINEのクレジットカードを利用して最大3%のポイント還元を受けることができます。

クレジットカードでの支払いとは異なり決済手数料がかからないので、上記のポイントがそのまま手に入ります。

なお、QRコード決済で納税可能な金額は30万円以下です。

以上、東京都における納税方法を方法毎にまとめました。

各種特典だけを見た場合、

・納税額が30万円以下であれば「QRコード決済」

・30万円超100万円未満であれば「ポイント還元率1%以上のクレジットカード払い」

・100万円以上であればコンビニ以外のその他の方法

を選択するのがベストです。

しかしながら、口座振替の項でも少し述べましたが、自身で納税をするということは納税をし忘れるというリスクも含んでいます。

納税し忘れから延滞扱いとなれば、得られるはずだった特典以上に損失が大きくなってしまうでしょう。

ポイント以外の点も考慮して、ご自身に最適だと思われる納税方法の選択をおすすめいたします。