RSUの確定申告
今日は、RSU(Restricted Stock Unit)についてお話します。
1.ストックオプションについて
RSUについてお話しする前に、まず会社の役員や従業員が所属する会社から自社株式を購入できる権利としてストックオプション(以下SO)があります。
例で示すと、「今後10年間は自社株を20,000株まで1株1,000円で購入してよい」
という内容だとすると、10年の間は株価が1,000円より値上がりしても1,000円で購入できます。
そのため、付与を受けている役員・従業員等については、インセンティブとして、会社は大きく貢献することを期待しています。
2. RSU(Restricted Stock Unit)「譲渡制限付き自社株式取得権」
対して、RSUとは、Restricted Stock Unitの略であり、日本語では「譲渡制限付き自社株式取得権」と呼ばれています。「自社株を数年(数か月)に分けてもらう権利」が付与されます。
同じように例で示すと、入社時などのタイミングで社員に対して一定数の株式が割り当てられます。
「自社株20,000株が10年間にわたって割り当てされる権利」が付与されるといった具合です。
そして、このように割り当てされた自社株20,000株は10年間会社に在籍して初めて社員のものになります。
取得した自社株式はすぐに売却することができず、通常は、1年ごとに4分の1(又は3分の1)ずつ売却する権利を得ていくことに特徴があります。この売却する権利を得ることを「Vest」といいます。(会社によって制度は異なります)
3.課税関係は?
RSUは、株式を取得したタイミングで給与所得として確定申告が必要になります。また、売却された時点で譲渡所得として確定申告が必要になります。
4.確定申告
RSUは、外資系企業などが導入しており、日本では海外親会社などから交付・入金されるケースがほとんどで、海外からの送金になるとお尋ねなどが行く可能性がございます。
お困りの際は、国際税務に精通している弊所などにお問い合わせをください。