確定申告、相談先はどこへ?
令和2年分は令和3年4月15日まで申告・納付期限が延長されておりますが、既に確定申告の準備をされている方も多いのではないでしょうか。
しかしながら、個人の方ですと、いざ確定申告書を作成しようとすると、分からない部分も多いかと思います。
現在はコロナ禍の影響で、場所により入場制限等もあるようですが、どこに相談するのがいいのか考えてみます。
税務署に相談
税務署へ行けば、無料で確定申告書の作成方法を教えてもらえます。
コストをかけたくないけれども、間違いはないようにしたいという場合はお勧めです。
デメリットは以下の様なものが考えられます。
・確定申告の時期、税務署は大混雑で待ち時間が長い
・税務署の職員の仕事は税金を徴収することなので税金を節約するアドバイスは期待薄
・確定申告書は自分で作成しなければならない
税理士会の確定申告無料相談会
確定申告の時期、税理士会は確定申告無料相談を行っています。対象は以下の通りです。
・小規模納税者の所得税や消費税
・年金受給者や給与所得者の所得税(土地や建物の譲渡を除く)
無料相談会ではありますが、税理士がボランティアでやっているわけではありません。
国税当局からの依頼を受けて、多少なりとも報酬を得て、相談員をされています。
国が小規模納税者などの納税支援のために、税金を使って行っている事業ですので、しっかりと稼いでいる方は対象外です。
青色申告会に入る
個人事業者向けに青色申告会があり、低額の会費で、青色申告のための記帳指導や会計ソフトの導入支援があります。
安価で青色申告もできてメリットばかりに思われますが、以下のようなデメリットもあります。
・青色申告会では税務相談ができない
・自分で記帳し、確定申告しなければならない
税務相談は税理士の独占業務であり、税理士以外が行うことができません。
青色申告会に相談したから安心、ということで確定申告をしたのはいいものの、
申告書を見ると数十万円税金を安くできた、という事例もあるようです。
税理士に相談
上記のものと比較すると、高コストであるというのはデメリットでしょう。
支払う報酬だけで判断すると、そう感じるかもしれませんが、次のようなメリットがあります。
・経費にできるものがしっかり理解でき、経費の拾い漏れを防ぐことができる
・経費にできないものを経費としてしまい、税務調査で附帯税(罰金のようなもの)という余分なものを払うリスクが下がる
・確定申告書を税理士に依頼すれば、自分の時間が浮き、その時間でもっと稼いだり、休息に充てる時間を増やしたりできる
・確定申告書を税理士に依頼すれば、税務署からの問い合わせは税理士に電話が行くので、税務署と直接対応しなくてよい
確定申告書の作り方を学んで、税務署に相談に行ったり、青色申告会に相談に行ったりと足を運んで、
四苦八苦しながら確定申告書を作成すると、どうしても時間はかかるでしょう。
以上、確定申告の相談先について簡単にまとめてみました。
冒頭でも少し触れましたが、コロナ禍の影響で通常の年と変更がある可能性がありますので、事前に確認いただく方がよろしいかと思います。
税理士への相談をお考えの際は、弊所も候補に入れていただけると幸いです。